中高年からの治療
大人が矯正することのメリット
どの年代においても、矯正治療はご自身の歯を長く生かす治療です。歯を削って被せる治療を選択する場合が多いかもしれませんが、かみあわせにおいていい条件のもとで被せた歯の方が長持ちする事は言うまでもありません。大人の矯正についても年齢制限があるものではありません。あきらめずにご自分の歯を大切にして下さい。
中高年からの治療、考えた事ありますか
この位の年齢では、程度の差はあるでしょうが、歯周病になっている方が多くみられます。そうなれば、短期間のうちに歯が大きく動いてしまう事にもつながり、特に審美的な面が気になり、歯科医院に相談に訪れる事となります。程度によりますが、大半の場合ではそのままの状態では、バランスのとれた歯、もしくは以前と同じような状態へ回復する事は難しい場合が多く、自分の歯を生かすという観点からも、治療法の選択肢として矯正治療をお考え頂く場合も、徐々に増えてきています。 下の写真は、50代で治療をうけた方の写真です。矯正治療は、若い人に対する治療だけではありません。治療をするにあたり、年齢に制限はありません。自分にとって、どのような治療法があるのかを、まず知って下さい。
59歳の女性の症例です
右上奥歯の喪失に伴い、一般歯科より『矯正治療の計画も考慮しては』とアドバイスを受け、来院されました。
- 主訴:奥歯の喪失に伴う歯列全体の矯正
- 診断名あるいは主な症状:右上奥歯の喪失
- 年齢:59歳 女性
- 治療に用いた主な装置:マルチブラケット装置
- 抜歯部位:上顎左右4番(第一小臼歯)※一般歯科からの紹介
- 治療期間:1年5ヶ月(通院回数 25回)
- 治療費概算(自費):総額 1,137,400円(税込)
- 内訳・・・相談ならびに検査費用 55,000円(税込)、治療費用 1,045,000円(税込/ 分割・無利息)、追加ワイヤー代 1,100×14=15,400円(税込)、経過レントゲン費用 22,000円(税込)
- リスクと副作用
個人差はありますが、初めて装置を付けた時は違和感や不快感、痛みなど生じることがあります。
治療前後の比較で、歯根が吸収して短くなることがあります。
ごく稀に、歯と骨が癒着して歯が動かないことがあります。
歯を動かすことにより、歯肉の退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
矯正装置を外した後、適切に保定装置を使用しないと「後戻り」を生じる可能性があります。
54歳の女性の症例です
上顎前突の症例で、歯周病ならびに補綴物(被せ物)が多数歯にありました。歯の移動の制限や治療期間の短縮が求められる症例です。保存状態が思わしくない歯を数本抜歯して治療しました。矯正治療後は、一般歯科での被せ物の再調整が別途必要となります。お子様も当院で治療を受けられています。
- 主訴:歯並びを治したい
- 診断名あるいは主な症状:上顎前突
- 年齢:54歳 女性
- 治療に用いた主な装置:マルチブラケット装置
- 抜歯部位:右上3番、右下1番(保存状態の良くない歯)
- 治療期間:1年10ヶ月(通院回数 29回)
- 治療費概算(自費):総額 1,101,100円(税込)
- 内訳・・・相談ならびに検査費用 51,700円(税込)、治療費用 992,750円(税込/ 分割・無利息)、追加ワイヤー代 1,100×1+1,650円×7=12,650円(税込)、経過レントゲン費用 22,000×2=44,000円(税込)
- リスクと副作用
個人差はありますが、初めて装置を付けた時は違和感や不快感、痛みなど生じることがあります。
治療前後の比較で、歯根が吸収して短くなることがあります。
ごく稀に、歯と骨が癒着して歯が動かないことがあります。
歯を動かすことにより、歯肉の退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
矯正装置を外した後、適切に保定装置を使用しないと「後戻り」を生じる可能性があります。
48歳の女性の症例です
処置歯が多く、矯正治療が可能かどうかを心配されていました。
- 主訴:子供(15歳 女子)と一緒に矯正治療を希望、前歯のでこぼこを治したい
- 診断名あるいは主な症状:上下前歯の叢生
- 年齢:48歳 女性
- 治療に用いた主な装置:マルチブラケット装置
- 抜歯部位:左下4番(第一小臼歯)
- 治療期間:3年(通院回数 43回)
- 治療費概算(自費):総額 1,110,450円(税込)
- 内訳・・・相談ならびに検査費用 51,700円(税込)、治療費用 992,750円(税込/ 分割・無利息)、経過レントゲン費用 22,000×3=66,000円(税込)
- リスクと副作用
歯科医院での処置歯が多い場合は、治療中もしくは治療後に再治療が必要となることがあります。
個人差はありますが、初めて装置を付けた時は違和感や不快感、痛みなど生じることがあります。
治療前後の比較で、歯根が吸収して短くなることがあります。
ごく稀に、歯と骨が癒着して歯が動かないことがあります。
歯を動かすことにより、歯肉の退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
矯正装置を外した後、適切に保定装置を使用しないと「後戻り」を生じる可能性があります。
皆様のご質問にお答えします
顎関節症でも、矯正歯科治療はできるの?
歯周病と言われてたけど、矯正できるの?
金属アレルギーがあっても矯正できるの?
詰め物があったり、神経を抜いた歯がありますが、矯正できるの?
すでに歯が無いところがあるのですが、矯正できるの?
治療の目安(マルチブラケット法)
治療内容:矯正装置を装着して歯を少しずつ動かし、歯並びや口元のバランスを整えていきます。
治療期間及び回数:動的治療 2年前後/24回(月に1回)程度の通院・保定 2年前後/4~8回(3~6か月に1回)程度の通院
一般的な治療費概算:約85~110万円 ※症状や矯正装置による
リスク・副作用:
・個人差はありますが、初めて装置を付けた時は違和感や不快感、痛みなど生じることがあります。
・治療前後の比較で、歯根が吸収して短くなることがあります。
・ごく稀に、歯と骨が癒着して歯が動かないことがあります。
・歯を動かすことにより、歯肉の退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
・矯正装置を外した後、適切に保定装置を使用しないと「後戻り」を生じる可能性があります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。