子供の矯正相談室
柏歯列矯正クリニックの院長は、近隣の柏第一小学校の歯科検診を担当しています。 毎年の検診で、小学校低学年のお子さんの歯並び、虫歯をチェックしていますが歯に問題のあるお子さんが増えていると感じます。
当院のポリシー
お子さんが無理なく続けられるように、一人ではなくご家族の方にも治療の困難さを理解していただき、「お子さんを励ましてあげてください」とお伝えしています。 当院はお子さん一人一人の成長に合わせて、開始時期を見極めて治療を行っており、お子さん自身に負担とならない治療を心がけています。
子供(乳歯列期)の治療を断られたら
心配して近くの矯正歯科、もしくは小児歯科の標榜を掲げている医院にいってはみたが、 『治療はまだ早い』と言われたり、始めてはみたが『装置のサイズや材質が子供に合わずあきらめた』という場合があります。
子供用の矯正装置はどんなものがあるの?
子供の治療は、取り外しのタイプが主流。
大きく分けるとプレート型矯正装置(床装置)とマウスピース型矯正装置があります。
1つのものですべてを代用する事には無理があります。
- どの子にどのタイプの装置を使用していくのか
- 使用時間や使用期間をどのように設定するのか
見極めがとても大事になります。
子供の治療に関しては積極的に勧めていない場合や、治療を行っていたとしても限定的に行い終了していたりと様々です。
最初の心配事が解決しても、次の心配事が新たにみつかる場合もあります。 始める場合には、永久歯の交換まで長く診てもらえるところが安心だと思います。
子供の治療は、すべての方に勧められるものではありません
保護者の治療への理解や協力(子供へのはげまし)があって良い結果が得られます。
治療が子供に合わない場合には、改めて治療開始時期を検討する事も重要です。
子供に過剰な負担をしいるような治療ではありません。
当院の治療例
「まだ合う装置がない」と言われたけど…
写真の症例は治療開始時4歳8ヶ月の女の子です。 受け口改善が見られたのは開始後約3ヶ月でした。
治療開始前 4歳8ヶ月
三ヶ月後
受け口改善 4歳11ヶ月
- 主訴:子供の受け口が心配
- 診断名あるいは主な症状:反対咬合
- 年齢:4歳8ヶ月 女子
- 治療に用いた主な装置:歯列矯正用咬合誘導装置
- 抜歯部位:非抜歯
- 治療期間:1年(通院回数 12回)
- 治療費概算(自費):総額 209,000円(税込)
- 内訳・・・相談ならびに検査費用 22,000円(税込)、治療費用 165,000円(税込/ 分割・無利息)、経過レントゲン費用 22,000円(税込)
- リスクと副作用
個人差はありますが、初めて装置を付けた時は違和感や不快感、痛みなど生じることがあります。
治療前後の比較で、歯根が吸収して短くなることがあります。
ごく稀に、歯と骨が癒着して歯が動かないことがあります。
歯を動かすことにより、歯肉の退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
矯正装置を外した後、適切に保定装置を使用しないと「後戻り」を生じる可能性があります。
前医では「歯列がまだ小さく、合う装置がない」と言われ、一時は治療開始を断念したようですが、当院でマウスピース型の歯列矯正用咬合誘導装置を使用し、受け口が改善しました。 (※但し、装置の効果は使用時間に影響されるため、個人差があります。)
装置を使わなくても歯は動く! ~Teeth Magic~
以下の症例は、12歳時に親知らず(第三大臼歯)を抜歯し、矯正装置を使うことなく第二大臼歯が正しい位置に誘導されて、上下の歯が咬み合うことができました。
- 主訴:奥歯が咬んでいない、歯並びが悪い
- 診断名あるいは主な症状:第三大臼歯が第二大臼歯を圧迫して萌出を妨げている、叢生
- 年齢:10歳
- 治療に用いた主な装置:使用無し(経過観察のみ)
- 抜歯部位:第三大臼歯
- 治療期間:5年11か月(経過観察期間を含む)
- 治療費概算(自費):総額 924,000円(税込)※叢生による全顎的な矯正費用として
- 相談ならびに検査費 55,000円(税込)、治療費用 825,000円(税込/ 分割・無利息)、経過レントゲン費用 22,000×2=44,000円(税込)
- リスクと副作用
個人差はありますが、初めて装置を付けた時は違和感や不快感、痛みなど生じることがあります。
治療前後の比較で、歯根が吸収して短くなることがあります。
ごく稀に、歯と骨が癒着して歯が動かないことがあります。
歯を動かすことにより、歯肉の退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
矯正装置を外した後、適切に保定装置を使用しないと「後戻り」を生じる可能性があります。
混合歯列期のお子様の咬み合わせを診る上で、同時に生え変わりの様子にも気を配ることはとても重要です。
乳歯の抜けた時期、それと交換する永久歯が生えてきた時期、レントゲン診査での乳歯の歯根吸収の状態や、永久歯の歯根の完成程度、さらに乳歯と永久歯の位置関係はどうなっているか、理想的な生え変わりが行われれば、(遺伝的要素や、歯の過不足そして歯の形の問題を除けば)それだけでも歯は自然に良い方向に生えてこようとします。
今回の症例では親知らずが奥歯を圧迫し始めたため12歳時に抜歯を行いました。結果、第2大臼歯が正しい位置に誘導されて生えています。もし、抜歯を先延ばしにしていたとしたらどうなったと思いますか?
早めに相談していただく事で、負担の少ない治療を行える場合があります。
お子様の矯正でお悩みの方はお気軽にご相談ください。