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矯正装置の種類

マルチブラケット装置その1

矯正で、最も多くの症例に使用される固定式の装置になります。患者さん御自身では取り外しはできません。歯の表面に加工をし、歯科用の接着剤でとりつけます。そして装置の中央をワイヤーがとおります。当クリニックではほとんどが審美的な問題を考慮し、目立ちにくいタイプの装置を使用しています。

マルチブラケット装置その1

マルチブラケット装置その2

写真は、目立ちにくい矯正装置を付けた模型です。前歯部分に「透明なブラケット」と「ホワイトワイヤー」を装着しており審美性に長けています。口を開けた時に装置が目立つのが気になる方は、ホワイトワイヤーと目立ちにくい透明なブラケットをお勧めしております。
ホワイトワイヤーは金属製のワイヤーと比べて追加費用がかかりますが、ホワイトワイヤーよりも金属製のワイヤーの方が、矯正装置としての強度が優れている、価格が比較的安価であるなどの理由で、途中で金属製のマルチブラケット装置に変えられる方もいらっしゃいます。
※ホワイトワイヤーは金属の上に白くコーティングを施したものです。
※奥歯は見えにくいため金属ブラケットを装着しています。

マルチブラケット装置その2

ワイヤーについて

ここで説明するワイヤーは、マルチブラケット装置をつけた場合に使用するものです。
素材は、ニッケルチタン合金(形状記憶のもの)や、ステンレス製のもので、太さも0.3mm~0.7mmのものまであり、種類も様々です。用途に応じて使い分けています。
下の図のように、でこぼこになっている部分は、その形状記憶のワイヤーの元に戻ろうとする力を利用して、徐々にきれいな歯列に変わっていきます。

ワイヤー

取り外しのできる装置その2

マウスピース型の歯列矯正用咬合誘導装置です。就寝時間ならびにご自宅にいる時間の使用となります。使用中はお口を閉じていただきますので、慢性的な鼻づまりがある場合などは対象になりません。

取り外しのできる装置その2

取り外しのできる装置その3

マウスピース型カスタムメイド矯正装置です。主に成人の方に使用します。飲食や歯磨き以外、1日20時間以上の装着が必要になりますが、矯正治療を進める際、周りの方に気づかれにくいというメリットもあります。薄くて透明な医療用プラスチックでできているため、金属アレルギーのある方も安心して矯正治療をすることができます。

取り外しのできる装置その3

補助装置その1

歯科矯正用アンカースクリューという歯茎に埋入する小さなネジ状のミニスクリュー(1本22,000円 税込)です。歯を引っ張る固定源として、歯を効率的に動かす際に役立ち、症例によりマルチブラケット装置の補助として使用します。

補助装置その1

治療の目安(マルチブラケット法)

治療内容:矯正装置を装着して歯を少しずつ動かし、歯並びや口元のバランスを整えていきます。
治療期間及び回数:動的治療 2年前後/24回(月に1回)程度の通院・保定 2年前後/4~8回(3~6か月に1回)程度の通院
一般的な治療費概算:約85~110万円 ※症状や矯正装置による
リスク・副作用:
・個人差はありますが、初めて装置を付けた時は違和感や不快感、痛みなど生じることがあります。
・治療前後の比較で、歯根が吸収して短くなることがあります。
・ごく稀に、歯と骨が癒着して歯が動かないことがあります。
・歯を動かすことにより、歯肉の退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
・矯正装置を外した後、適切に保定装置を使用しないと「後戻り」を生じる可能性があります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。